2018年12月一覧

平成30年12月号目次

■巻頭言 ■ 日本史上より見たる明治維新(三=完) ― 水戸学と国学の功績ー/平泉 澄 ■今月の課題 貿易戦争とWTO自由貿易制度の行方/今岡日出紀 ■地政学から考える日本の針路/齋藤 仁 ■明治維新と宇和島 ― 第八代藩主伊達宗城を中心に/城崎 淳…

巻頭言

フランス革命とマルキシズムは、現代の世界を惑乱し、人々をして生きながら地獄に落した罪悪の根源である。これを救済する道は、先哲二宮尊徳翁の教へであり、その適切な手がかりは高弟斎藤高行著『報徳外 記』にある。

地政学から考える日本の針路

論理的思考を進めるには言語の抽象化が必要だが、 抽象化の余り、対象が内在する本質を除外して議論が進められることも少なくない。憲法九条に関する学者の議論はその典型である。憲法の存在しなかった古代からこの列島で暮らしてきた一億の民族が現存するのは動かせない事実であり、…

唱歌の散歩道(十二)―  「四十七士」

西洋音楽や唱歌の普及・発展に見逃せないのは、楽器の国産化や出版事業の働きです。 紀州徳川藩士山葉(やまは)孝之助の子で、医療機器修理工であった山葉寅楠(とらくす )(1851~1916年)は、明治二十 年(1887)、浜松高等小学校のオルガンを修理した のをきっかけに、…