2020年02月一覧

令和2年2月号目次

■巻頭言■国民的自覚 /平泉 澄■今月の課題 日本文化と政教分離/ 吉原恒雄 ■山崎闇斎先生の学風(中)/細谷惠志■論語に学ぶ(下)―「怨み無き」平家の人々 ― /小松宏起■末次一郎氏の思い出(下)/市村真一■黒木少佐令妹 丹羽教子様の思い出/片山利子 ■山崎闇斎先生生誕四百年祭の報告/大貫大樹…

巻頭言

今月は敢へて十年前の旧稿を一部改めて掲げる。建国記念日は、元の紀元節だ。 今の憲法制定時、日本の原案で祝祭日だつたのを占領軍は削除を命じた。だが昭和四十一年(一九六六)、国会の議をへて復活した。その決定打は、故田中卓教授の日本建国の日に最もふさはしいのは二月十一日だとの名証言だつた。…

国民的自覚

欧米諸国を巡歴して色々の学者思想家を知つた中に、フランスのポオル・ブウルジェ氏を知つた事は、私の最も深い喜びの一つである。 「革命はかくの如くにしてフランスの生命力の源泉を涸渇 (こかつ)せしめた。何となれば革命は、第一に封建的制度を打破して国家の一切の力を中央に集中し、第二に過去の歴史と現在との間の一切の連鎖を中断して了つたからである」…

 山崎闇斎先生生誕四百年祭の報告

令和元年は、元和四年十二月九日に山崎闇斎先生が生誕せられてから四百年に当たる。そこで、京都市の下御霊(しもごりょう)神社に於いて、昨年十一月三十日「山崎闇斎先生生誕四百年祭」が斎行された。…