
令和4年4月号目次
■巻頭言■仰ぐ勅額 敵国降伏(下)― 直視すべき歴史の実相 ―/平泉 澄 ■今月の課題 今月の課題 子供の学校不適応を解決する近道― 崩壊学級を再生したM先生の事例から/渡邊 毅 ■續々 三島由紀夫氏の遺したもの(上)/小松宏起■をちこち便り・『歴史唱歌』/中山エイ子
■巻頭言■仰ぐ勅額 敵国降伏(下)― 直視すべき歴史の実相 ―/平泉 澄 ■今月の課題 今月の課題 子供の学校不適応を解決する近道― 崩壊学級を再生したM先生の事例から/渡邊 毅 ■續々 三島由紀夫氏の遺したもの(上)/小松宏起■をちこち便り・『歴史唱歌』/中山エイ子
長い学者生活の間に、世界の各地で学び、教へ、講義し、教へ子を持ち、日本でも留学生を教へた。米国で学生三年、教授四~五年、教授としてドイツ・シンガポール・韓国を各半年。その間、私の一年二カ月の旧陸軍少尉までの奉公の履歴は、常に敬意を払はれた。特にドイツではさうであつた。
日本海軍の誇り、戦艦「大和」は、“不沈艦”とまで謳われたが、昭和二十年四月、沖縄に侵攻した米軍を撃つべく、最後の連合艦隊として出撃した。南朝の忠臣楠木正成公の旗印をとって「菊水作戦」と命名された。激闘二時間あまりの末、満身創痍(そうい)となって、今も徳之島西方の海底深く眠っている。
皆さんは、海軍大尉佐久間勉(だいいさくまつとむ)という第六潜水艇の艇長を知っていますか。恥ずかしながら、私は、海上自衛隊幹部候補生学校に入校して初めて知りました。戦前では修身の教科書に沈着勇断の士『沈勇』として掲載されていて知らぬ人は居なかった人物です。