2023年01月一覧

令和5年正月号目次

■巻頭言■ 君 が 代 ― 大御代の長久と御栄を祝福したもの ― /平泉 澄 ■今月の課題   世界に国家の理想像を示さん/仲田昭一 ■どう動くか朝鮮半島― 北朝鮮の行方と今後の日韓関係 ―  /李相哲■心に留まる言葉 〜独歩の「日の出」/関口継史

巻頭言

必要あつて『後醍醐天皇奉賛論文集』を再読した。論文集は建武義会(有馬良橘会長)の編纂で、昭和十四年九月、至文堂の発刊であり、平泉澄博士を含めて十二名の研究者が分担執筆されてゐる。

新春に想ふ

令和五年の新年を迎へた。ウクライナの戦況、台湾海峡の動向に気を揉みながら、宮中参賀、氏子総代の神社も遙拝で終はる始末。配達された新聞も何部かに分かれる広告の多さに嫌気が差し、何か書物でも読むかと想ふ八十半ばの老人。脳裏に浮かぶのは、橘曙覧大人(たちばなあけみうし)の、

建 武 中 興(一)

「建武中興(けんむのちゅうこう)」或いは「建武親政」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「建武」は西暦一三三四年~一三三六年の時代のことです。「親政」とは、天皇自らが政治を司り、国を治めることをいいます。