2023年02月一覧

令和5年2月号目次

■巻頭言■ 神道の眼目― 天子の治世の道を尊ぶこと ―/平泉 澄 ■今月の課題 「反撃能力」と日本の防衛 /廣瀬 誠 ■プーチンのウクライナ侵略が教えたこと /伊藤俊幸■沖縄と日本とのつながり/山本直人

巻頭言

神武天皇は、大和を目指して日向を出発されたが、途中兄の五瀬命(いつせのみこと)など三兄弟を失ふなどの苦難を乗り越え、長なが髓すね彦ひこなどの抵抗を退けて、大和を平定され、辛かのと酉とり年のとし春正月庚かのえたつのついたち辰朔に橿かし原はらの宮みやに即位されたのである。

プーチンのウクライナ侵略が教えたこと

ロシアが一方的にウクライナのクリミアを奪った二〇一四年。それまでのウクライナは、今の日本人と同じ感覚でした。「戦争なんか起こるはずはない」と。 そして私が思い出すのは、ウクライナの人が当時を振り返りながら「今の日本を見ていると、そのときのうちの国みたいだ」と一生懸命に語っていた姿です。

先人たちが学んだ日本の歴史(八)

太宰府といえば、第六十八代後一条天皇の御代に、ここの役人であった藤原隆家が、九州に攻め寄せた刀伊という外敵を打ち払って、大きなてがらを立てたことがあります。都は、藤原氏全盛のころで、頼通が関白に任じられ、父道長のために、法成寺(ほうじょうじ)というりっぱな住居を建てました。