雑誌『日本』一覧

巻頭言

今、世界は武漢ウイルスの恐怖に戦(おのの)いてゐる。こんな時、繙(ひもとく)に相応(ふさわし)いのは、二宮尊徳先生のお教へである。幸ひ、日本学叢書の第十三巻に、二宮先生の高弟斎藤高行の著『報徳外記(ほうとくがいき)』が選ばれてゐる。…

闇斎先生と中臣祓(上)

本年(令和元年)御代替わりの佳き年に、山崎闇斎先生の生誕四百年をお迎え出来ますことは、同学の末席にいる者として大変喜ばしく有難いことと存じ上げます。…

わが国の防衛について考えよう

皆さんは、警察官や消防官そして自衛官が、災害の時に被災者を救助し、復旧作業を支援するのをニュース等で見たことがあるでしょう。彼らは、私共国民の生命や財産を守ってくれているのですが、…

巻頭言

満八十歳のある日、私は明治元年から昭和二十年終戦までが凡そ八十年と気付き、愕然とした。明治、大正、昭和、平成、四代の多事多難な日本近代史が私の人生と同期間とは、何と短く凝縮した歴史であるか。…

 平泉澄先生に学びて(上)― 戦時中と戦後の勉学 ―

平泉先生のお名前は、昭和十七年(一九四二)春、入学した大阪外国語学校近くの本屋で、御著『萬物流轉』を題名に引かれて購入して知った。時代は、五年前にシナ事変、三年前に欧州戦争、前年末に対米戦争が勃発し、既に第二次世界大戦に突入していた。…

オイスカ研修生の見た日本ー家族との時間を大切に

私には二歳の息子がいます。そんな小さな子どもを母国において、一人で日本に来るのはとても心が痛かったのですが、それ以上に悲しい体験から抜け出せずにいた自分自身を変えたいと思い、一年間の日本での研修に挑戦することにしたのです。…

巻頭言

今月は敢へて十年前の旧稿を一部改めて掲げる。建国記念日は、元の紀元節だ。 今の憲法制定時、日本の原案で祝祭日だつたのを占領軍は削除を命じた。だが昭和四十一年(一九六六)、国会の議をへて復活した。その決定打は、故田中卓教授の日本建国の日に最もふさはしいのは二月十一日だとの名証言だつた。…

国民的自覚

欧米諸国を巡歴して色々の学者思想家を知つた中に、フランスのポオル・ブウルジェ氏を知つた事は、私の最も深い喜びの一つである。 「革命はかくの如くにしてフランスの生命力の源泉を涸渇 (こかつ)せしめた。何となれば革命は、第一に封建的制度を打破して国家の一切の力を中央に集中し、第二に過去の歴史と現在との間の一切の連鎖を中断して了つたからである」…

 山崎闇斎先生生誕四百年祭の報告

令和元年は、元和四年十二月九日に山崎闇斎先生が生誕せられてから四百年に当たる。そこで、京都市の下御霊(しもごりょう)神社に於いて、昨年十一月三十日「山崎闇斎先生生誕四百年祭」が斎行された。…

巻頭言

我が国の新天皇陛下の即位の御大礼は、「即位の礼」と「大嘗祭」の二つの儀式を中心に、実施される。 このうち大嘗祭は、天武天皇朝(六七三年)より行はれてきたが、朝威の衰退などにより遅延したり中断された時期があつた。…