雑誌『日本』一覧

巻頭言

米国のトランプ政権において、最も重視すべき閣僚は、衆目の一致するところ、このマイケル・ポンペオ国務長官である。 彼の経歴が凄い。南カリフォルニアの生れで、高校からウェストポイントの陸軍士官学校に入校、工兵科を首席で卒業後、冷戦の最中、西独に勤務。

太平洋島嶼国をめぐる新たな米中対立

東京財団政策研究所の「二〇二〇年アメリカ大統領選挙と日米経済関係」プロジェクトにおいて筆者は、米中対立につき多角的に分析してきたが、太平洋島嶼 (とうしょ)国が米中対立の新たなフィールドとして注目を集めている。

黒木・樋口両少佐殉難の日

大東亜戦争中の昭和十九年九月六日、人間魚雷「回天(かいてん)」の操縦訓練が行われていた山口県大津島(現、周南市)で殉職事故が起きました。「回天」とは魚雷を改造して人が乗り込み、操縦して敵艦に体当たりする必死の特攻兵器です。…

巻頭言

敗戦後七十五年たつても、尺寸の地も動かず、一文字も変へられぬのが、北方領土と日本国憲法である。 敗戦の日、涙して祖国再建を誓つた青年の一人として、憲法も改正して欲しいし、北方領土も全部返還して欲しい。憲法は、他人事でなく誰よりも国民自身の問題であるから、しばらく措(お)くとして、領土にはロシア相手の交渉があり、既に重ねられた。 …

あまりにも知られていない自衛隊の実態

新型コロナウイルスの流行で世界が未曽有の危機に直面している今、自衛隊のあり方について改めて確認しておく必要があると感じます。 新型コロナ対応で自衛隊も災害派遣で出動し、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号での生活支援や、患者の搬送、そして帰国する米国、イギリス、イタリアなどの外国人を羽田空港まで輸送するなどの活動をしました。

絵物語・橋本景岳

景岳は吉田東篁(とうこう)先生の塾に通っている十五歳の頃に、自分の胸の内を文章に書き留めました。後に「啓発録(けいはつろく)」として世に残る大変な名著なのですが、こっそり書いて隠すようにしまっておきました。本人は覚書のようなつもりで書いたのですごいものを書いたという自覚はなかったようです。

巻頭言

この二話は、学識も人柄も懐しい大先輩から直接聞 いたものである。 東畑精一東大教授は、昭和三十四年定年退官、新設 のアジア経済研究所長に懇請されてのご就任だつた。 その数年後、阪大助教授の私は青山秀夫先生の紹介で、 アジア経済研を訪問。初対面だつた。…

解読されたソ連の暗号 ―『ヴェノナ』を読む  ―アメリカは誰と戦ったのか―

一九九五年(平成七)七月十一日、アメリカ政府は 第二次世界大戦終戦五十年の節目に当たり、それま で非公開としてきた旧ソ連の暗号電報を公開しまし た。大戦中の一九四三年(昭和十八)以降、国家安全 保障局(NSA)が「ヴェノナ作戦」の名のもとにソ 連の暗号傍受・解読作業を実施してきた、二千九百以 上の文書がその内容です。

少年少女のために ― 皇室 ― 世界が賞賛する皇室

昨年十月二十二日に執り行われた即位礼正殿の儀に 参列した外国元首らの感想が、四月三日に首相官邸の ホームページに掲載されました。そこには八十五カ国 (参列は百九十一の国と機関)の代表者の感想が紹介さ れており、外国元首らが我が国に対し、また皇室に対 してどのような理解をしているのかが、よく伝わって きます。…

巻頭言

憲法改正の焦点の一つは、現行憲法に欠落してゐる緊急事態規定の追加である。自民党内では、憲法に緊急事態規定を織り込むことでは意見の一致を見てゐる。 だが、念頭に置いてゐるのは自然災害への対処だけであり、肝心の外国の侵攻や内乱への対応には及び腰である。…