雑誌『日本』一覧

 ロシア・ウクライナ戦争から見える日本の課題

ロシアによるウクライナ侵略は二十一世紀最大の暴挙であり、国際法違反だ。侵略国ロシアを決して許してはいけない。必ず敗北させ、痛い目に遭わせるべきだ。この戦争において、道徳的な観点から、善と悪ははっきりしており、侵略国ロシアは弁護する余地がない。

絵物語・橋本景岳

三か月ほどの必死の活動で難しい公家たちの心も動きはじめ景岳は江戸に帰ってきました。 しかし政敵・井伊直弼もおとなしくはしていません。景岳が帰ってきたその四月大老に就任し強い政治活動を開始しました。

巻頭言

今月号には、多年、改憲問題を解説してきた民間憲法臨調法曹関係者懇談会の『憲法問題メール情報』の六月一日付第四五八号が掲載されてゐる。一見されたい。自民党と維新の会の幹部は良いのだが、他の野党の責任者・関係者の意見や情勢判断は、露のウクライナ侵攻と中国の台湾威嚇(いかく)以後の世界情勢と日本の世論の急変を見てゐない。

『報徳外記』に学ぶ尊徳の遺訓

二宮尊徳(通称金次郎)は、今もなほ学ぶ事の多い先達である。すでに内村鑑三が『代表的日本人』(英文原著、明治二十八年〈一八九六〉刊)に「農村教師」として特筆した尊徳は、戦前の国定教科書(修身など)に長らく掲載されてきた。

ようこそ水戸学の地へ(七)― 常磐神社・偕楽園界隈 ―

今回は、城外西方の常磐神社と偕楽園を歩きます。常磐神社は義公徳川光圀(高譲味道根命(たかゆずるうましみちねのみこと))と 烈公徳 川斉昭( 押健男国之御楯命(おしたけおくにのみたてのみこと))を祀る神社です。明治七年(一八七四)に遷座祭が行われ、明治十五年に別格官幣社となりました。

巻頭言

平泉澄博士は、かぞへ七十五歳の高齢で、若い世代のために全力をこめて著された『少年日本史』(現講談社学術文庫『物語日本史』)の中に、源頼朝と義経に四節を宛て、彼等が平氏全盛の二十年間に「強健なる身体と剛毅果断の精神とを鍛えて」決起した。

ウクライナ人 ―― 民族差別と迫害の過酷な歴史

ウクライナ人はスラヴ人で、ロシア人と民族的にはほとんど同じであるものの、ロシア人を民族や国家の正統な後継者とはせず、簒奪者(さんだつしゃ)と見なします。 ウクライナ人もロシア人もリューリクが率いたルーシ族に共通の起源を持ちます。

若山牧水の歌にふれて

若山牧水(わかやまぼくすい)(明治十八~昭和三年、一八八五~一九二八)といえば、宮崎県東臼杵(ひがしうすき)郡(現日向市)の出身で、旅を愛し、自然を愛し、多くの名歌を残した日本を代表する歌人の一人である。

巻頭言

著者光田明正氏は、漢民族系の帰化人である。一九三六年に台北で生まれ、東京大学を卒業後、文部省入省、桜美林大学教授などを歴任。氏は言ふ、「何が民族固有のもので、何が伝来で何を付加したのかをきちんと把握していないと、民族存立のために堅持しなければならないもの、進歩のために変えてもよいもの悪いものの取捨選択ができない。

續々 三島由紀夫氏の遺したもの(下)

前回は、幕末から明治維新にかけて、日本人が欧米列強の侵略の脅威をかはし、国内の混乱をおさめた上で維新の大業をなし得たのは、ひとへに武士階級が日ごろ文武の士道の鍛錬を怠らず、公のためには生命を投げ出す覚悟と勇気を養つて来たからに他ならないことを述べた。