雑誌『日本』一覧

巻頭言

大正は難しい十五年であつた。勿論、明治の四十五年は全世界を驚嘆せしめたが、日清、日露戦争に勝ち、不平等条約改正を成就し、第一次世界大戦(一九一四―一八‥大正三―七)の勝利側に立つた日本は、米英仏に次ぎ一等国の驥尾(きび)についたが、更なる経済成長は先進国の高関税障壁と激突。

日本の防衛を語る ― 激動の東アジアにどう向かうか ―

我が国は、敗戦後七十数年にわたって、経済的には発展しました。しかし、国家の課題に目をそらしてきたばかりに、多くの問題、矛盾を抱えることになったと考えています。 自民党にも靖国神社に参拝しないと公言する政治家がいます。そんな政治家を当選させてはなりません。

 万葉集古義に学ぶ(五)

鹿持雅澄(かもちまさずみ)の『万葉集古義(こぎ)』(以下、『古義』)に学ぶといふ(う)このお話も五回目となりました。『万葉集』は全部で何巻あるか、覚えてゐ(い)ますか。答へ(え)は二十巻ですが、今回お話しする巻五を入れると、このシリーズも『万葉集』の四分の一をお話ししたことになりませ(しょう)う。

巻頭言

幸ひ日本の景気指標は、諸外国に比し、例外的に景気が良くなる事を示してゐる。私は景気好転と判断してゐる。 そしてコロナウイルスも、多くの都道府県において「感染者数」は、数週間以内に、軒並み数人台に落ちるかも知れない。さうなつても、すぐに自粛を緩めず、様子を見つつゆつくりと進めて、軟着陸に成功して欲しい。

 令和四年への展望 ― 日本を取り巻く世界情勢 ―

本稿は令和三年十月十四日に執筆している。本日をもって衆議院は解散されて、与野党は十月三十一日の投開票に向けて、事実上の選挙戦に突入した。読者諸賢が本誌を読まれている頃には、総選挙の結果が判明していることはもちろん、国民の負託を新たに受けた内閣が、令和四年一月に召集される通常国会に向けて、諸政策の準備を加速していることだろう。

 松陰先生の授業『武教全書講録』を読む(四)

「武教小学」は、第一章「夙起夜寐(しゅっきやび)」に武教の大綱(たいこう)(基本方針)が示され、次からの八章にその細目(さいもく)が記されるという構成になっています。この第二章には、「燕居(えんきょ)の士(し)」(役目がなく自宅に居る武士)の日常の心得が詳しく述べてあるのですが、

巻頭言

幸ひ我が国では、コロナ禍の被害は急速にしぼんでゐるが、最近、シンガポール大の学部長からのメールによると、同国ではコロナ禍の再拡大が激しく、息子の結婚式もできないといふ。この調子だと、世界の病害は嘗てのペスト同様、大戦争並の被害を与えるやも知れぬ。

 『三續父祖の足跡』に見る承久の変

今年は承久の変(承久三年=一二二一)より八百年である。読売新聞では、毎週火曜日夕刊の「日本史アップデート」の四月九日号(渡辺嘉久氏執筆)で、承久の変(新聞では「承久の乱」)を取り上げ、「従来説」を、 鎌倉幕府三代将軍実朝暗殺を機に、執権北条義時追討の院宣を発した。事実上の討幕を目指すものだった。 とし、「最新説」を......

 古典の日

「古典の日」は、平成二十年(二〇〇八)に『源氏物語(げんじものがたり)』成立千年を記念して行われた「源氏物語千年紀記念式典」で宣言され、同二十四年に国の定める記念日となりました。古典の価値を再確認し、その素晴らしさを伝えて行くことを目的とした記念日です。

巻頭言

本誌の昨年十二月号に、同趣旨を、私はソニーの創業奢の一人、井深大会長の名著などを引用して述べた。再読を望むが、私が井深さんにお目にかゝつたのは、文部省の中央教育審議会の席で、五十年以上前、私も四十代前半であつた。